1.はじめに

このページは主にwikipediaのIUPAC命名法(https://ja.wikipedia.org/wiki/IUPAC命名法)に基づき、大学入試に出題される程度まで簡略化することが目的で作成されました。高校生のために作ってあるのでIUPACが推奨している命名法と異なる場合がございます。ご容赦ください。

2.数詞

有機化学の化合物を命名するためには数詞の暗記が必須です。できる限り関連する英語などを載せますので頑張って覚えましょう。関連語中に「これ関係してるの?」と疑問に思うものには表の下に解説を載せてあります。

アラビア数字 有機化学で用いる数字(主に古代ギリシア語) よみかた 関連語 その他
1 mono モノ monorail(モノレール:軌条が一本)
monaural(モノラル:一つのチャンネル)
2 di dilemma(ジレンマ:二つの相反する事柄の板挟みになること) 更に遡るとduoやdoubleとも同語源
3 tri トリ triangle(三角形)
trio(3人組)
triple(3倍)
triathlon(トライアスロン:三種競技) 更に遡るとthreeやthirdとも同語源
4 tetra テトラ tetrapod(テトラポッド:足が4つある)
5 penta ペンタ pentagon(五角形)
6 hexa ヘキサ six(6)
7 hepta ペンタ seven(7)
September(9月)
8 octa オクタ octopus(タコ:8つの足)
octave(オクターブ:8音)
October(10月)
9 nona ノナ nine(9)
November(11月)
10 deca デカ decade(10年)
December(12月)
11 undeca ウンデカ Undecember(13月) un-はuni-(1)と関係あり;unitとかuniformとかunicornとか
12 dodeca ドデカ
13 trideca トリデカ
14 tetradeca テトラデカ
15 pentadeca ペンタデカ
16 hexadeca ヘキサデカ
17 heptadeca ヘプタデカ
18 octadeca オクタデカ
19 nonadeca ノナデカ
20 icosa
(eicosa) イコサ
(エイコサ)
21 henicosa ヘンイコサ
22 doicosa ドイコサ
23 tricosa トリコサ
24 tetraicosa テトラコサ

ギリシア語のhとラテン語のs

ギリシア語でhと書かれるものはラテン語でsとなっていることが多くあります。

例. hemi-とsemi- (半分の)

cf. hemisphere:半球, semifinal:準決勝

hyper-とsuper- (~を超えて)

hypo-とsup- (~の下に)

cf. hypothesis:仮説, supposition:仮説

だから古代ギリシア語のhexaはラテン語のsexと、heptaはseptemとそれぞれ対応しているのです。

ね?sixやsevenに近くなったでしょ?

月の関連語、2ヶ月ずれてない?

そうです。ズレてます。昔は1月と2月がなかったのでそれが無理やり挿入された結果2ヶ月ズレました。文句は古代人に言ってください。

3.アルカン(Alkane)

3-1 アルカンとして

これも有機化学の化合物を命名するために必要です。ペンタン以降は数詞と対応がありますので実質覚えるのは4つです。楽ですね。

炭素数 構造式(CₙH₂ₙ ₊ ₂) 数詞 Alkane アルカン 語源 備考
1 CH₄ mono methane メタン methy-(ワイン)‎+hylē(木材)→methylene(メチレン) 印欧祖語では蜂蜜酒という意で中国語の「密」に借用
2 C₂H₆ di ethane エタン ether(エーテル)
3 C₃H₈ tri propane プロパン propionic acid(プロピオン酸)
4 C₄H₁₀ tetra butane ブタン butyric acid(酪酸) butter(バター)
5 C₅H₁₂ penta pentane ペンタン
6 C₆H₁₄ hexa hexane ヘキサン
7 C₇H₁₆ hepta heptane ペンタン
8 C₈H₁₈ octa octane オクタン
9 C₉H₂₀ nona nonane ノナン
10 C₁₀H₂₂ deca decane デカン

3-2 アルキル基(Alkyl group)